スポーツの秋
夕未「は、はるかぁ〜・・・! ま、待ってよ〜・・・!」
「遅いよ〜、夕未! 何やってんのよ!?」
夕未「はぁ・・・はぁ・・・。私・・・もうダメ・・・」
「何言ってんのよ、あれくらいで。だらしないなあ」
夕未「は、遥が・・・走るの速すぎるんだよ・・・。私、着いていくのが・・・精一杯で・・・」
「そんなわけないじゃない。夕未はアタマとムネを育てることばっかしてるから、そんな情けないことになるのよ」
夕未「む、胸は、関係ないじゃない! 育てたくて育ったわけじゃないし・・・」
「ほら、ブツクサ言ってる暇あったらもう少し頑張って! ほら、行くよ!」
夕未「ええっ、まだ走るの〜〜〜?!」
 
「お待たせ〜。ほら夕未、ジュース買ってきたから飲も・・・」
夕未「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
(汗) 「・・・ねえ、生きてる・・・?」
夕未「ひ、ひどいよ、遥・・・! 私のこと、考えもしないで、勝手に自分のペースで・・・っっ!!」
「ああもう、ごめんごめん、謝るから。ほら機嫌直してジュースでも飲も」
夕未(遥からジュースを受け取って飲む)「んっ・・んぐっ・・・」
「あんまり一気に飲むと体に悪いよ」
夕未「ふう・・・」
「落ち着いた?」
夕未「うん、なんとか・・・」
「夕未は運動不足なんだよ。いっつも机にばっかり向かってて、体動かしてないでしょ」
夕未「そうかも。でも遥は特別だよ。運動部のヘルプに出るような人についてけると思う?」
「だからそれは謝ってんじゃない。今度からゆっくり走るから」
夕未「今度・・・って、また走るつもり?!」
「もちろん。夕未の運動不足解消に付き合ってあげるのよ」
夕未「ううう〜・・・そんなのいいよぅ〜(泣)」

 

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