大掃除
  パタパタパタ・・・・・・
  ドタドタドタ・・・・・・
「何やってんの、梨花さん? さっきからバタバタと・・・」
梨花「大掃除ですよ。ほら、もうすぐ今年も終わりじゃないですか」
「梨花さん一人で?」
梨花「いいえ、店長と一緒です」
「お父さんと? ・・・ふぅん。でも、家もお店もいつも梨花さんがしっかりお掃除してるんだから、今更しなくってもキレイなんじゃないの?」
梨花「そんなことないですよ。普段のお掃除じゃできないようなところとかもありますし、細々としたモノの整理とか、色々これでも大変なんですよ」
「ふーん、そうなんだ・・・」 (ぱりっ)
梨花「・・・・・・・・・・・・」
梨花「・・・遥さん?」
「なあに?」
梨花「お掃除が巧くなるコツ、お教えしましょうか?」
「ん??」
梨花「お掃除を巧くやるコツはですね、いらないものをきっぱりと捨てちゃうことなんですよ」
 (ガササッ・・・!)
「ああっ! それあたしのぽてち!!」
梨花「返してほしいですか?」
「当たり前でしょ! それまだ開けたばっかりなんだから〜!」
梨花「お返ししてもいいですけど、その代わり私のお願いを聞いてくれます?」
「お願い? 何?」
梨花「大掃除のお手伝い、して下さい」
「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜っ?!」
梨花「そうですか。じゃあ、これはゴミ箱ポイしちゃいましょ」
「ああっ! するするっ! するから待って〜! 捨てないで〜!!」
梨花「ふふっ、ありがとうございます。遥さんが手伝ってくれるととっても助かります♪」
「んぅ〜・・・梨花さんヒドイよ〜・・・;」

 

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